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Express【Node.js】のAPIにJWT認証を導入しよう!

最終更新日:2018/09/18

はじめに

本記事では、本格的なAPI開発では避けては通れない認証をNode.jsで実装する方法を解説します。チュートリアル形式になっているので最初から手順通り進めていけば、実際のアプリケーションに認証を導入する方法が理解できるようになっています!

サンプルコードはこちらからどうぞ!

準備

以下のツールを使います。インストールしてない方はリンク元からインストールしてください!

Node.js

Postman

作るもの

認証付きAPIサーバを構築します。以下の2つのルートを作成します。

[POST] /api/login
ユーザ名とパスワードをリクエストするとトークンが返ってくるエンドポイント。

[GET] /api/me
トークンを付与してリクエストすると認証したユーザのデータが返ってくるエンドポイント。

プロジェクト作成

プロジェクトフォルダを作成します。ここではプロジェクト名をexpress-api-jwtとします。

mkdir express-api-jwt
cd express-api-jwt

プロジェクトフォルダをnpmで初期化します。

npm init

色々聞かれますが、全てEnterを押して次に進みます。初期化が終わるとプロジェクトフォルダにpackage.jsonが作成されます。

次にExpressなど必要なパッケージをインストールします。

npm install express body-parser morgan mongoose jsonwebtoken --save

簡単にパッケージの説明をしておきます。詳しくはググってください。

  • expressはNode.js上で動く人気のフレームワークです。ドキュメントはこちら
  • mongooseは、MongoDBデータベースとやり取りするためのパッケージです。
  • morganはリクエストをコンソール上に表示して可視化してくれるパッケージです。
  • body-parserはリクエストからパラメータを取り出してくれるパッケージです。
  • jsonwebtokenはJSON Web Tokenを発行したり認証してくれるパッケージです。

プロジェクトフォルダにindex.jsというファイルを作成して以下のように記述してみましょう。

// パッケージの読み込み
var express = require('express');

var app = express();

var morgan = require('morgan');

var port = process.env.PORT || 8080;

app.use(morgan('dev'));

var apiRoutes = express.Router();

// ルートに/apiプレフィックスをつける
app.use('/api', apiRoutes);

// ルート
apiRoutes.get('/healthcheck', function(req, res){
  res.send('hello world!');
});

app.listen(port);
console.log('サーバを起動しました。http://localhost:' + port);

ひとまずこの状態で立ち上げてみます。以下のコマンドを実行してみてください。

node index.js

※エラーが出る場合は以下のようにしてください。

sudo node index.js

画像のように表示されれば成功です。

ブラウザを開いて
http://localhost:8080/api/healthcheck
にアクセスしてみましょう。

またコンソールにもリクエストのログが表示されます。

以上でセットアップは完了です。

以降では認証方法の導入に入りますが、一つ注意点があります。Node.js上ではソースコードを変更した場合でも一度再起動しないと変更が反映されません。command + C(Windowsの場合はControl + C)でサーバを停止した後、再びnode index.jsをする必要があります。いちいちめんどくさいよ!って方は以下にNodemonを使った自動リロードの設定方法をまとめておいたので参考にしてください。

Nodemonを使ってNode.jsのソース変更毎に自動リロードする方法

Userモデルの作成

Userを作ったり取得するためにMongooseのモデルを定義します。
app/modelsディレクトリにuser.jsのファイルを作成してください。

var mongoose = require('mongoose');
var Schema = mongoose.Schema;

module.exports = mongoose.model('User', new Schema({
  name: String,
  password: String,
}));

#設定ファイル作成

app/ディレクトリにconfig.jsという設定ファイルを作成して以下のようにしてください。

module.exports = {
  'secret' : 'application-secret-key',
  'database' : 'mongodb://localhost:27017/express-api-jwt',
}

MongoDBのインストール

MongoDBがまだ入っていない方は入れてください。

Macの場合

brew install mongodb

# mongoDBを自動起動
ln -sfv /usr/local/opt/mongodb/*.plist ~/Library/LaunchAgents
launchctl load ~/Library/LaunchAgents/homebrew.mxcl.mongodb.plist

Windowsの場合

MongoDB 3.0.6(Windows版)をインストールして起動するまでの手順

# ユーザデータ登録

プロジェクト作成の時に作ったindex.jsを以下のように書き換えます。

// パッケージ読み込み
var express = require('express');
var app = express();
var bodyParser = require('body-parser');
var morgan = require('morgan');
var mongoose = require('mongoose');

var jwt = require('jsonwebtoken');
var config = require('./config');
var User = require('./app/models/user');

var port = process.env.PORT || 8080;

// MongoDBに接続する
mongoose.connect(config.database, { useNewUrlParser : true});
app.set('secretKey', config.secret);
// body parserの設定
app.use(bodyParser.urlencoded({ extended: false}));
app.use(bodyParser.json());

// morganを使ってリクエストをコンソール上に出力できるようにする
app.use(morgan('dev'));

var apiRoutes = express.Router();

// ルートに/apiプレフィックスをつける
app.use('/api', apiRoutes);

// ルート
apiRoutes.get('/healthcheck', function(req, res){
  res.send('hello world!');
});

apiRoutes.get('/signup', function(req, res) {
   var user = new User({
     name: 'サンプルユーザー',
     password: 'password',
   });

   user.save(function(error){
     if(error) {
       throw error;
     }

     console.log('ユーザを作成しました。');
     res.json({ success: true});
   })
});

app.listen(port);
console.log('サーバを起動しました。http://localhost:' + port);

この状態でブラウザで
http://localhost:8080/api/signup
にアクセスしてみてください。

このように表示されれば成功です。

# 認証用ルートを作成する

[POST] /api/loginエンドポイントを作成します。index.jsに以下の記述を追加しましょう。

apiRoutes.post('/login', function(req, res) {

  // リクエストパラメータから名前を取り出して検索する
  User.findOne({
    name: req.body.name
  }, function(error, user) {

    if (error) throw error;
    if (user) {
      // パスワードが正しいか確認します。
      if (user.password != req.body.password) {
        res.json({ success: false, message: 'パスワードが違います。' });
      } else {

        // ユーザとパスワードの組が正しければトークンを発行します。
        // パスワードはpayloadの中に含めないように注意してください。
        const payload = {
          name : user.name
        }
        var token = jwt.sign(payload, app.get('secretKey'));

        // トークンを返します。
        res.json({
          success: true,
          token: token
        });
      }
    } else {
      res.json({ success: false, message: 'ユーザがいません。' });
    }

  });
});

書き上げたらPostmanで[POST] /api/loginにリクエストしてみます。

# 認証ミドルウェアの作成

app/middlewaresディレクトリにverifyToken.jsというファイルを作成しましょう。

var jwt = require('jsonwebtoken');
var config = require('../../config');
function verifyToken(req, res, next) {
  // header か url parameters か post parametersからトークンを取得する
  var token = req.body.token || req.query.token || req.headers['x-access-token'];

  if (token) {

    // jwtの認証をする
    jwt.verify(token, config.secret, function(error, decoded) {
      if (error) {
        return res.json({ success: false, message: 'トークンの認証に失敗しました。' });
      } else {
        // 認証に成功したらdecodeされた情報をrequestに保存する
        req.decoded = decoded;
        next();
      }
    });

  } else {
    // トークンがなければエラーを返す
    return res.status(403).send({
        success: false,
        message: 'トークンがありません。',
    });

  }
}
module.exports = verifyToken;

認証付きルートを作成する

[GET] /api/meエンドポイントを作成します。index.jsに以下の記述を追加しましょう。

var VerifyToken = require('./app/middlewares/VerifyToken');

apiRoutes.get('/me', VerifyToken, function(req, res, next) {
  User.findOne({name: req.decoded.name}, {password: 0},
  function (error, user) {

    if (error) return res.status(500).send("ユーザの取得に失敗しました。");
    if (!user) return res.status(404).send("ユーザが見つかりません。");

    res.status(200).send(user);
  });
});

Postmanを開いて[GET] /api/meにアクセスしてみましょう。

headersのところにkey = x-access-token value=XXXXXXXXXXXXXX(/api/loginで得たtoken)
を設定しましょう。

画像のようにレスポンスが返って来れば成功です!

最後に

お疲れ様です。以上でこのチュートリアルは終わりです。

質問ありましたらお気軽にコメント欄へどうぞ。最後までお付き合いいただきありがとうございました!!

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