はじめに
当WordPressサイトはもともとXSERVER上で動作していましたが、 KUSANAGI がとにかく速いらしいという噂を聞いてさっそく乗り換えてみました。サーバはVPSで一番人気といってもいい ConoHa を使います。
せっかく移行したので、KUSANAGIが気になっているものの手順が分かりづらく乗り換えられない人のために、全手順を徹底解説します!
準備
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仮想マシンイメージを作成する
Conohaの画面にログインすると以下のような画面が表示されると思います。
矢印の サーバ追加 ボタンをクリックするとサーバを選択する画面が表示されます。
作成するマシンイメージの設定をしていきます。
本記事での設定は以下の通り。
リージョン: 東京
サービス: VPS 1GB 900円/月 CPU 2Core SSD 50GB
イメージタイプ: アプリケーション WordPress(KUSANAGI)
※公式によると、 KUSANAGI for ConoHa は4GB以上を推奨環境としているので、私と違いお財布に余裕のある読者さまには 4GB の環境をお勧めします。
上記の選択を終えたらお好きなrootパスワードとネームタグを設定して右側の 追加 ボタンを押してマシンイメージを作成します。パスワードはあとで使うのでメモしておいてください。
少し待つと画像のように新しくサーバが追加されます。
ここまでで仮想マシンの作成は終わりです。次からはKUSANAGIのセットアップをしていきます。
KUSANAGIのセットアップ
先程までの手順で仮想マシンイメージの作成が完了しました。次に作成した仮想マシンにSSHでログインしてKUSANAGIをセットアップしていきます。作成した仮想マシンのネームタグ(本記事の場合は windii-test )をクリックすると以下のようにサーバ情報が見られます。
四角で囲った部分が仮想マシンのIPアドレスです。これを用いてSSHログインをします。
ssh root@[IPアドレス] -p 22
The authenticity of host 'XXXXXXXXXXXXXXX' can't be established.
ECDSA key fingerprint is SHA256:XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX.
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)?
初回の時はこのように聞かれるのでyesと答えます。
[email protected]'s password:
パスワードを聞かれるので、仮想マシンを作った際に設定したパスワードを入力してください。
ログインに成功すると以下のようなかっこいい画面が表示されます。
以後、このrootユーザで作業を行っていきますが、本来rootユーザを使用するのはセキュリティ的にはあまり好ましくありません。
セキュリティ要件をきっちりしたい方は、以下の記事を参考にしてください。
ConohaにVPSを設置して、SSHログイン、ポート番号変更、rootログイン禁止までを30分で!
KUSANAGIコマンドを使ってKUSANAGIの初期設定を行う前に、まずyumを利用して、CentOSやKUSANAGIシステムのアップデートを行う必要があります。次のコマンドを実行しましょう。
yum --enablerepo=remi,remi-php56 update -y
しばらく時間が経つとアップデートが完了するので、完了したら次のように再起動コマンドを入力し、一度サーバを再起動してアップデートを反映させます。
reboot
[[email protected] ~]# reboot
Connection to XXX.XXX.XXX.XXX closed by remote host.
Connection to XXX.XXX.XXX.XXX closed.
このようにメッセージが出て接続が切断され、追い出されるので、もう一度ログインしてください。
以下のコマンドでKUSANAGIの初期設定を開始します。
kusanagi init
しばらく待つとオプション選択に映ります。
まずはタイムゾーンを聞かれるのでtokyoを選択します。
Search or select timezone: tokyo IgnoreCase [1/1]
Asia/Tokyo
次に言語を聞かれるので日本語を選択します。
Select your using language.
1 : English
2 : 日本語
q : quit
Which are you using?: 2
次に使用中のキーボードレイアウトを聞かれます。
ご使用中のキーボードレイアウトを選択してください。
1: 英語
2: 日本語
q : 終了
次にkusanagiユーザのパスワードを設定します。
kusanagiユーザーのパスワードはソフトウェアアップデート時に使用されます。
ユーザー kusanagi のパスワードを変更。
新しいパスワード:
次にSSH鍵認証を行う場合のパスフレーズを設定します。
お好きなパスフレーズを入力します。空欄も可ですが、設定推奨です。
Generating public/private rsa key pair.
Enter passphrase (empty for no passphrase):
確認のためにもう一度パスフレーズを要求されますので同じパスフレーズをもう一度入力します。
Enter same passphrase again:
お次はミドルウェアの選択です。NGINXかApacheを選択することができます。特にお好みがなければデフォルトのNGINXでいいと思います。
KUSANAGIはミドルウェアを選択することができます。
Webサーバーを選択してください
1) NGINX(デフォルト)
2) Apache
どれを使用しますか?(1):
次はPHPの選択です。特にお好みがなければデフォルトのPHP7でいいと思います。
アプリケーションサーバを選択してください。
1) PHP7(Default)
2) HHVM
3) PHP5
どれを使用しますか?(1):
次にRubyのバージョンを聞かれます。特にお好みがなければデフォルトで。
Then, Please tell me your ruby version.
1) Ruby2.4
どれを使用しますか?(1):
次はデータベースです。
Then, Please tell me your Database system.
1) MariaDB(Default)
2) PostgreSQL
どれを使用しますか?(1):
データベースを選択したらパスワードを設定します。
MySQLのrootパスワードを入力してください。[a-zA-Z0-9.!#%+_-]の文字列が使用できます。最小は8文字以上です。
パスワードを設定すると以下のように出るはずです。
KUSANAGIの初期設定を完了しました。
完了しました。
これにてKUSANAGIの初期設定は完了です!次はKUSANAGIのプロビジョニングを行います。
KUSANAGIのプロビジョニング
KUSANAGIの初期設定が完了したので、KUSANAGIでWordPress を使用するためにプロファイルを作成します。以下のコマンドを実行しましょう。(kusanagi_htmlの部分は任意のプロファイル名なのでお好きな名前を入力してください。)
kusanagi provision kusanagi_html
実行すると、WordPressのインストールで使用する言語を聞かれます。
ターゲットディレクトリは /home/kusanagi/kusanagi_html に変更されました。
WordPress のインストールで使用する言語を選択してください。
1 : en_US
2 : ja
q : 終了
どれを使用しますか?:
次に使用するホスト名を聞かれます。
Webサイトで使用するホスト名(FQDN)を入力してください。 例) kusanagi.tokyo
使用するホストを2回入力するとLet’s EncryptのSSL化のためメールアドレスを聞かれます。SSL化するために必要なので、登録することをお勧めします。
Let's Encryptを使用される場合、Let's Encrypt の使用規約に同意される必要があります。
使用規約に同意される場合、あなたのメールアドレスを入力してください。同意されない場合、Enterキーを二回押してください。
使用規約は次のURLより確認できます: https://letsencrypt.org/repository/
次にWordPressサイトで使用するデータベース名を聞かれます。お好きな名前を入力してください。ここではwordpressとしました。
データベース名を入力してください。
wordpress
次にデータベースのユーザ名を聞かれます。
wordpress のユーザー名を入力してください。
test
その次はパスワードを聞かれます。
データベースユーザ'test'のパスワードを入力してください。[a-zA-Z0-9.!#%+_-]の文字列が使用できます。最小は8文字以上です。
しばらくすると以下のように表示されると思います。
kusanagi_html のプロビジョニングは完了しました。www.example.com にアクセスし、WordPressをインストールしてください!
完了しました。
これにてプロビジョニングは終了です!次はWordPressをインストールします。
WordPressのインストール
それではWordPressをインストールしましょう。まだDNSの設定をしていないので、hostファイルを編集して進めます。ドメインを取得済みの方はDNSの設定を行ってください。
sudo vi /etc/hosts
以下の行を追加してください。
XXX.XXX.XXX.XXX www.example.com
[ConoHaのIPアドレス] [ドメイン]
この状態で指定したドメインにアクセスすると以下のように表示されるはずです。
あとはセットアップしていくだけです。必要事項を入力してください。
セットアップが完了した状態でトップページにアクセスすると以下のようになっていると思います。
これにてConoHaにKUSANAGIを入れてWordPressを動かす手順は終了です。少し手順は長いですが、落ち着いてやれば必ずできるのでぜひ挑戦してみてください!それでは〜

WINDII

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