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Laravelのブレイド(Blade)を理解して使ってみよう!

最終更新日:2019/04/02

本記事では、LaravelのBladeの使い方をわかりやすく解説します。

以下の記事の続きです。まだ読んでいない方はぜひご一読ください!

初心者の方でもLaravelの動作環境を簡単に作れるWINDIIオリジナルのソースコードを用意したので、実際に動かして学ぶとより深く理解できるようになります!

以下の記事を参考にご活用ください。

Laravelのブレイド(Blade)ってなに?

ブレイド(Blade)とは、Laravelでビューを作るために用意されたテンプレートエンジン です。
要するに見た目を作る手助けをしてくれる機能です。

ここでテンプレートエンジンという言葉に馴染みのない方に、少しテンプレートエンジンについて説明します。
すでに知ってるよ!って人はブレイド(Blade)の使い方に進んでください!

テンプレートエンジンのイメージ

テンプレートエンジンは、データをテンプレート(ひな型)に流し込んで、最終的にユーザに見せる画面を作り出す工場のような役割をします。

例えばブログ投稿システムの場合、タイトルや本文、コメント欄などのレイアウトはどの投稿でも共通なのでテンプレート化できますが、記事によってタイトルや本文、コメント欄の中身(データ)は違います。そこで、テンプレートエンジンがテンプレートとデータを結合して、ユーザに見せるべき画面を作ってくれるというわけです。

テンプレートエンジンについて少しはイメージが湧いたと思いますので、実際に使い方を学びながら理解を深めていきましょう!

ビューの継承

ビューの継承というと何やら難しく聞こえますが、骨格となる親のレイアウトを定義して、各ページにそれを引き継がせることでビューを再利用するための機能です。
例えばブログシステムの場合、ヘッダーやサイドバー、フッターはどこのページでも共通なことが多いです。
そういう場合に、各ページに共通な部分をコピペしていくのは手間な上に、例えばヘッダーのレイアウトを変えたい時、全てのページを変えなければなりません。
そういった悲劇を防ぐためにビューの継承 という仕組みを使います。

それでは例を見ていきましょう。

まず骨格となる親のビューを定義します。

resources/views/layouts/app.blade.php を作成しましょう。

resources/views/layouts/app.blade.php

<!doctype html>
<html>
    <head>
        <meta charset="utf-8">
        <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1">
        <link rel="stylesheet" href="{{asset('css/app.css')}}">
        <title>@yield('title') -サイト名</title>
    </head>
    <body>
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            <li class="nav-item active">
              <a class="nav-link" href="#">ホーム</a>
            </li>
            <li class="nav-item">
              <a class="nav-link" href="#">お問い合わせ</a>
            </li>
          </ul>
          <form class="form-inline my-2 my-lg-0">
            <input class="form-control mr-sm-2" type="search" placeholder="キーワードを入力してください" aria-label="Search">
            <button class="btn btn-outline-success my-2 my-sm-0" type="submit">検索</button>
          </form>
        </div>
      </nav>

      <div class="container">
          @yield('content')
      </div>
    </body>
</html>

次にこのビューを継承するビューを定義します。お問い合わせページを作るとします。

resources/views/contact.blade.php を作って以下のようにしましょう。

@extends で継承するビューを指定することができます。(この場合、resources/views/layouts/app.blade.php)

resources/views/contact.blade.php

@extends('layouts.app')

@section('title', 'お問い合わせページ')

@section('content')
<div>
  <form>
    <div class="form-group">
    <label for="exampleFormControlInput1">メールアドレス</label>
      <input type="email" class="form-control" placeholder="[email protected]">
    </div>
    <div class="form-group">
    <label for="exampleFormControlTextarea1">お問い合わせ</label>
      <textarea class="form-control"rows="5"></textarea>
    </div>
  </form>
</div>
@endsection

routes/web.php は以下のようになっているとします。

Route::get('/contact', function() {
    return view('contact');
});

それでは、http://localhost:8000/contact を開いてみましょう!

こんな感じになっていると思います!

それでは、仕組みを一つずつ解説していきましょう。

まずresources/views/layouts/app.blade.php をみてみましょう。

ここでは、共通のヘッダーを定義しています。
また、

@yield(‘title’)

@yield(‘content’)

という宣言が重要です。これは、継承先のビュー(例の場合だと、contact.blade.php)で

section(‘title’, ‘お問い合わせページ’)

@section(‘content’) ~ @endsection

と指定することでデータを実際に流し込むことができます。
言葉だとわかりにくいので、以下に状況をまとめました。

以上がビューの継承です!

データの受け渡し

それでは次にデータをビューに受け渡して表示する方法をご紹介します。

resources/views/posts.blade.phpを作成して以下のようにします。

@extends('layouts.app')

@section('title', '投稿記事一覧')

@section('content')

<h2>{{$title}}</h2>

@endsection

app/Http/Controllers/PostController.php を作成して以下のようにします。

(artisan make:controller PostController.php)

<?php

namespace App\Http\Controllers;

use Illuminate\Http\Request;

class PostController extends Controller
{
    public function index()
    {
        return view('posts')->with(['title' => 'ここにタイトル']);
    }
}

ルーティングは以下のように定義されているとします。

Route::get('/posts', 'PostController@index');

この状態でhttp://localhost:8000/posts を開いてみてください。

以下のように表示されているはずです!

コントローラから$title という名前で変数をセットし、ビュー側で表示できていますね。

これがデータの受け渡しの基本的な仕組みです。

ブレイドの他の機能にも触れてみよう!

先ほどまででブレイドの使い方の基礎をご紹介しましたが、ブレイドは実際のアプリケーション開発では欠かせない強力な機能を数多く持っています。全てをご紹介すると長くなってしまうので、よく使う機能をピックアップしてご紹介します。

具体例として、投稿一覧を表示するケースを考えてみましょう。

以下のようなデータがあるとします。

$posts = [
    [
      'title' => 'タイトルその1',
      'content' => 'ここにテキストここにテキスト1',
    ],
    [
      'title' => 'タイトルその2',
      'content' => 'ここにテキストここにテキスト2',
    ],
    [
      'title' => 'タイトルその3',
      'content' => 'ここにテキストここにテキスト3',
    ]
];

これを画面に一覧表示してみましょう。

まず、app/Http/Controllers/PostController.php を以下のようにします。

app/Http/Controllers/PostController.php

<?php

namespace App\Http\Controllers;

use Illuminate\Http\Request;

class PostController extends Controller
{
    public function index()
    {
        $posts = [
            [
              'title' => 'タイトルその1',
              'content' => 'ここにテキストここにテキスト1',
            ],
            [
              'title' => 'タイトルその2',
              'content' => 'ここにテキストここにテキスト2',
            ],
            [
              'title' => 'タイトルその3',
              'content' => 'ここにテキストここにテキスト3',
            ]
        ];


        return view('posts')->with(['posts' => $posts]);
    }
}

次にresources/views/posts.blade.php を以下のようにしてください。

@extends('layouts.app')

@section('title', '投稿記事一覧')

@section('content')
  @if(count($posts) > 0)
    @foreach($posts as $post)
      <div class="card my-3">
        <div class="card-body">
          <h5 class="card-title">{{$post['title']}}</h5>
          <p class="card-text">{{$post['content']}}</p>
        </div>
      </div>
    @endforeach
  @endif
@endsection

このようにブレイドでは @if@foreach のような記法で条件分岐したり、配列をループしたりする機能を持っています。

http://localhost:8000/posts を開くと以下のようになっています!

以上ブレイドの使い方でした!

次はマイグレーションです!

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